|
|
「計算機統計学」第24巻1号 目次・要旨
|
会長就任挨拶
|
計算機と統計学と私 |
水田正弘 |
論文
|
画像特徴量とテキスト情報による画像検索可能な病理情報データベースの構築 |
石橋雄一・原 敦子・岡安 勲・栗原考次 |
二段階最適化法による混合水準過飽和計画の構成 |
大野貴慎・橋口博樹・山田 秀 |
東京都における地価と転居の分析 |
増成敬三 |
学会活動記事
|
日本計算機統計学会第24回シンポジウム報告 |
|
前田 博 |
欧文誌掲載論文概要: J. Japanese Soc. Comp. Statist., 23(1), 2010 |
|
濱崎俊光 |
|
|
|
画像特徴量とテキスト情報による画像検索可能な病理情報データベースの構築
石橋雄一・原 敦子・岡安 勲・栗原考次
病理組織診断では癌などの病理組織標本を診断した結果として病理診断書を作成するが, テキスト情報である診断書とともに病理組織標本画像も蓄積・検索を可能にした病理情報データベースシステムを開発した. 画像に対してはWavelet 変換による数値化とニューラルネットワークのパターン認識結果を用いることにより類似画像の検索を可能にした. さらに診断書をテキストマイニングにより数値化し, ベイズの定理による診断確率を求めた. この診断確率を画像と統計的に関連づけることにより, 類似画像検索の精度を上げることが可能になった. |
|
二段階最適化法による混合水準過飽和計画の構成
大野貴慎・橋口博樹・山田 秀
過飽和計画は, 実験回数よりも因子数が多い場合に用いられる実験計画であり, 製品開発の初期段階でコンピュータシミュレーションを行う際, 有効な少数因子の特定に利用されている. 過飽和計画の研究は, 水準配置に関する構成法とその計画を用いたデータの解析法とに分かれる.
本研究では, 混合水準過飽和計画の構成問題を扱う. 第一ステップとして, 列間の非直交度を最小化するように乱択によって列追加を行うことで初期計画を生成し, 第二ステップとして,得られた初期計画の列の要素を入れ替えることで直交性の改善を行うという二段階最適化法の提案を行う. 二段階最適化法の性能を評価するため, 複数の論文で有用性が示されている既存の構成法との比較を行う. 比較実験した全ての場合において, 既存の構成法と同等かもしくはより良い計画が得られることを示し, 二段階最適化法の有用性を示す. |
|
東京都における地価と転居の分析
増成敬三
本研究の目的は, 東京都の市区町村における地価と転居の関係を分析することにある. 地価は直接的・間接的に居住コストに反映され, 地価の変動は転居先の選択に影響を与えると考えられる. 本研究では, 地価データにuniversal cokriging を適用することによって市区町村毎の地価を推定し, 構造方程式モデルによって地価と転居の関係を捉え, 求められた分散共分散行列からカルバック・ライブラー(KL)情報量を計測して地価と転居から見た市区町村の関係を分析する. 結果として, KL情報量を利用した多次元尺度法による市区町村の分類と,構造方程式モデルによる地域毎の係数を示す. |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|